インストーラーを手に入れたら、早速、インストールしてみよう。ここではインストール時には決めておかないといけない(もしくは決まっているであろう)ハードウェア構成とそれに合わせたWindows Server 2025 のインストール手順について説明します。
インストールに使用するISOファイルの入手については前回の記事を参考にしてください。
1.初めに
エディションについて
Windows Server 2025 では、 Standard、Datacenter、Datacenter: Azure Edition の3つが用意されています。今回は、「Standard」エディションをインストールしていきます。
各エディションの機能の違いについてはこちら
参照元 : https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-server/get-started/editions-comparison?pivots=windows-server-2025
ハードウェア要件
■プロセッサ
・1.4 GHz 64 ビット プロセッサ
・x64 命令セット対応
・NX と DEP のサポート
・CMPXCHG16b、LAHF/SAHF、および PrefetchW のサポート
・第 2 レベルのアドレス変換 (EPT または NPT) のサポート
・SSE4.2 (ストリーミング SIMD Extensions 4.2) 命令セットのサポート
・POPCNT 命令のサポート
■RAM
・Server Core の場合は 2 GB
・デスクトップ エクスペリエンス搭載サーバーの場合は 2 GB、推奨値は 4 GB
・物理ホスト展開用のECC (エラー修正コード) タイプまたは類似のテクノロジー
■記憶域コントローラーとディスク領域の要件
・32 GB
■ネットワーク アダプター
・毎秒 1 ギガビット以上のスループットが可能なイーサネット アダプター
・PCI Express アーキテクチャの仕様への準拠
■その他
・DVD ドライブ (DVD メディアからオペレーティング システムをインストールする場合
参照元 : https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-server/get-started/hardware-requirements?tabs=cpu&pivots=windows-server-2025#storage-controller-and-disk-space-requirements
2.今回の構成について
今回のインストール例でのハードウェア構成は以下の通り。
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
プロセッサ | 2コア | 本来は同時に動作するアプリケーションやプロセス数を元にコア数を求めるべきですが、手順の流れ確認の為なので、割り当てはこれだけ。 |
RAM | 4GB | OS分(2GB) + アプリ分(2GB) 本来は同時に動作するアプリケーションやプロセスで消費するメモリ量を元に求めるべきですが、手順の流れ確認の為なので、割り当てはこれだけ。 |
ディスク領域 | C:60GB D:10GB E:10GB F:10GB | ※とりあえず今回はこういう想定でインストールしています。 ・ページファイル、メモリダンプはシステム領域とは異なるドライブに保存。 ・メモリダンプ方式は、「アクティブメモリダンプ」を採用。 ・CD/DVDドライブのドライブレターは、「Z」を使用。 C: システム領域 (OS分(15GB) + 修正プログラム分(2GB×60ヶ月)(120GB) → 135GB ですが、テスト用なので60GBで構築 D: ページファイルとメモリダンプ領域((物理メモリ量(4GB))×2 以上) → 10GB E: プログラム領域 → 10GB F: データ領域 → 10GB |
ネットワークアダプタ | 2個 | ・サービス用 ・管理用 |
その他 | ・UEFI |
仮想メモリとメモリダンプ領域の見積りの考え方については、こちらのサイト(Windowsシステム構築ガイド – Windowsシステム構築ガイド : エフサステクノロジーズ)の「Windows Server 大容量メモリダンプ設計ガイド」情報を参考にしています。
参照元 : Windowsシステム構築ガイド
3.インストール
1.インストールメディアをセットし、電源を入れる。

2.言語設定を指定して、「次へ」ボタンをクリックする。

3.キーボード設定を指定して、「次へ」ボタンをクリックする。
必要な場合、「キーボードの種類」を「106/109」に変更します。

4.セットアップオプションを選択し、チェックボックスにチェックを入れて、「次へ」ボタンをクリックする。

5.インストールするオペレーティングシステムとして、「Windows Server 2025 Sstandard Evaluation(デスクトップエクスペリエンス)」を選択し、「次へ」ボタンをクリックする。

6.ソフトウェアライセンス条項の同意にチェックを入れ、「次へ」ボタンをクリックする。

7.インストール先の場所(今回はドライブ0(60GB))を選択し、「次へ」をクリックする。

8.「インストール」をクリックし、インストールを開始する。

9.インストールが開始されるので、完了するまで待ちます。

10.インストール完了後、Administratorアカウントのパスワード設定画面が表示されるので、パスワードを入力し、「次へ」ボタンをクリックする。

11.パスワードの設定が完了するとこのような画面が表示される。

12.「Ctrl + Alt + Del」を押して、Administratorアカウントのログインパスワードを入力し、「Enter」キーをクリックする。

13.ログインするとこのような画面が表示されるので、「必須のみ」を選択し、「同意」をクリックする。

14.その後、このような画面が表示される。

こちらに続きます。
コメント